沖縄県で中古マンション売却や買取をする前に確認すべき売買相場

観光地としても人気の高い沖縄県では、約140万人の人が暮らしています。中心部にある那覇市は都市化が進んでおり、マンションの売買も盛んに行われています。

そんな沖縄県で中古マンションを売却すると、価格はいくらくらいになるのでしょうか。

そこで今回の記事では「沖縄県のマンション売却」を中心に沖縄県のマンション売却相場や、人気のエリア、人気のファミリー向けマンション、マンション買取事例などについて詳しく紹介します。

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沖縄の街について

最初に沖縄の街の概要について解説します。

街の雰囲気

2022年5月は、沖縄県が本土復帰50周年という節目の年となりました。

NHKの朝ドラ「ちむどんどん」は、沖縄を題材としたドラマであったため、沖縄に対する関心が高まった人も多かったと思います。

沖縄県は、かつては琉球王朝と呼ばれる一つの国であったため、本土にはない雰囲気の建物が多く残っています。

沖縄県を代表する首里城は、残念ながら2019年に火災で焼失してしまいましたが、現在、再建工事が行われている状況です。

沖縄県には首里城以外にも中城城や今帰仁城といった琉球王朝を偲ばせる様々な史跡が存在し、世界遺産も多いです。

現在の沖縄は観光地としても人気があり、毎年行われている都道府県魅力度ランキングでは常に上位にランクインしています。

沖縄県といっても、沖縄本島の他に多くの離島が存在します。

沖縄本島の南西部には、宮古島や石垣島、西表島、与那国島といった離島が存在し、これらの離島は本州よりも台湾の方が近いです。

離島には綺麗なビーチや天然記念物が残されており、都市化が進んだ沖縄本島とは異なる雰囲気を有しています。

また、沖縄本島では巨大な米軍基地が存在する点も特徴のひとつで、米軍基地は沖縄本島の中で約15％の割合を占めています。

沖縄県の可住地面積(林野や湖沼を控除した人が住める面積のこと)の割合は、約50％であるため、可住地面積の約3割も米軍基地が占めている状況です。

そのため、沖縄県は人が住める面積は約35％程度しかなく、市街地は人口密度の高い都市となっています。

例えば、沖縄県で最も人口密度の高い那覇市では、1km平米あたりの人口密度が約7,600人(2021年)です。

名古屋市は約7,100人、東京都立川市は約7,500人、千葉県船橋市も約7,500人であるため、地方の大都市や東京近郊の都市よりも人口密度が高いことがわかります。

那覇市の中心部は、高層ビルや高層マンションが建ち並ぶ大都市の様相を呈しており、都会の雰囲気が醸し出されている点が特徴です。

人口

沖縄県の人口は、2022年10月時点で1,468,634人です。

2021年10月時点では1,459,886人であったため、8,748人の増加となっています。

沖縄県は、人口減少が進む日本において人口増加が維持されてきた数少ない県の一つです。

近年、日本全体は人口減少が進んでいましたが、東京都や埼玉県、千葉県、神奈川県、福岡県といった一部の都県では社会増によって人口が増える現象が続いていました。

しかしながら、2021年10月時点では、東京都や埼玉県、千葉県、神奈川県、福岡県までも人口が減少に転じてしまい、人口が増えたのは沖縄県だけとなりました。

沖縄県は未だに人口が増え続けている唯一の県となっており、15歳未満人口の割合も最も高くなっています。

若者が多く住んでいる点も特徴であり、不動産市場は今後も成長していくことが期待されます。

行政の取り組み

沖縄県は、人口増加が続いている恵まれた地域であることから、県として手厚い子育て支援は特に行っていない状況です。

一方で、市区町村レベルでは、ある程度の子育て支援が行われています。

例えば、那覇市では児童手当やこども医療助成費といった標準的な助成制度は設けられています。

ただし、東京都23区に見られるような手厚い子育て支援政策は存在せず、必要最低限の制度しか存在しない印象です。

沖縄県の行政の取り組みとしては、平和分野に力を注いでいる点も特徴となっています。

沖縄県には広大な米軍基地が存在することから、周辺には騒音問題も発生しており、土地利用の難しさを生み出しています。

住宅工事にあたっては、未だに不発弾が見つかることもあり、沖縄戦の戦後処理問題はまだ解決していない状況です。

全国的に相続登記がなされていないことが原因で生じる所有者不明土地の存在が問題となっていますが、沖縄県には沖縄戦に起因する所有者不明土地が存在します。

ここ数年、相続未登記に起因する所有者不明土地に対しては対策の法整備が進んでいる一方で、戦争に起因する所有者不明土地の法整備は図られていない状況です。

そのため、沖縄県としては国に対して沖縄戦で生じた所有者不明土地の解決を図るための措置を求めています。

交通事情（駅・道路）

沖縄県は、鉄道のない県としても有名です。

鉄道の代替手段として、沖縄県には沖縄都市モノレール「ゆいレール」があります。

ゆいレールは2003年に開業し た新しい交通手段ですが、沖縄本島の移動手段は、バスや自家用車が中心であり、那覇市の中心市街地は交通渋滞が慢性的に激しい点が特徴です。

高速道路としては、沖縄自動車道と那覇空港自動車道が整備されています。

また、離島間の移動は飛行機もしくは船舶となっており、各島では港や空港が整備されている点も特徴です。

ここまで沖縄の概要について見てきましたが、次に沖縄のマンション戸数についてお伝えします。

沖縄のマンション戸数について

「令和2年度沖縄県マンション実態調査報告書」によると、2020年度における沖縄県のマンション戸数は37,607戸、棟数としては1,203棟となっています。

沖縄県全体としては、マンション戸数は増加傾向にあります。

沖縄県内のマンションの分布をみると、棟数としては那覇市が609棟となっており、沖縄県全体の50.6％を占めています。

2位が浦添市の146棟(12.1％)であり、マンションは大差をつけて那覇市内に存在することがわかります。

また、沖縄県全体のマンション化率は6.9％です。

マンション化率とは、マンションの戸数を世帯数で割ったものを指します。

マンション戸数の多い那覇市のマンション化率は、13.7％です。

マンション化率は、一般的に都市部ほど高くなります。

例えば、マンション化率は京都府で約12％、埼玉県で約14％であるため、那覇市のマンション化率は京都府や埼玉県のマンション化率と同程度の水準です。

マンション化率の全国平均は13％弱であり、那覇市のマンション化率は全国よりも高くなっています。

ここまで沖縄のマンション戸数について見てきましたが、次に沖縄のマンション売買相場について見ていきましょう。

沖縄のマンション売買相場

2022年9月時点における沖縄県のマンション平均価格は以下の通りです。

• 出典：公益財団法人西日本不動産流通機構「市況動向データ」

2022年9月時点におけるマンション平均価格は九州全体で2,207万円、福岡市で2,122万円であることから、沖縄県のマンションは九州のなかでも高い部類に属することがわかります。

沖縄県のマンション価格が高い理由としては、物件の過半数が人口密度の高い那覇市にあるためです。

那覇市は、名古屋市や東京都立川市、千葉県船橋市よりも人口密度の高い街であるため、必然的にマンション価格も高くなっています。

また上表の価格相場は仲介で売却したときの価格相場です。

仲介とは、不動産会社のあっせんを通じて直接最終消費者に売る売却方法のことを指します。

マンションの売却方法には、買取と呼ばれる方法も存在します。

買取とは、転売を目的として不動産会社に下取り価格で売る方法のことです。

買取の価格相場は、一般的に仲介の価格相場の6〜8割程度となります。

仮に買取の価格相場を仲介の7割とした場合、沖縄県におけるマンションの買取価格の相場は約2,352万円(＝3,360万円×70％)程度です。

福岡県のマンション売買相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

次に沖縄のマンション売買相場の推移について見ていきましょう。

沖縄のマンション売買相場の推移

直近過去5年間における毎年1月のマンションの平均価格と平均単価の推移は下図の通りです。

出典：公益財団法人西日本不動産流通機構「県別等レポート」

2022年1月のマンション価格は大きく上昇しており、沖縄県のマンション価格は総じて上昇傾向にあるといえます。

次に沖縄の土地売買の推移について見ていきましょう。

沖縄の土地売買の推移

直近過去5年間における毎年1月の土地(50～500㎡)の平均価格と平均単価の推移は下図の通りです。

出典：公益財団法人西日本不動産流通機構「県別等レポート」

土地価格も2022年1月は2021年よりも大きく上昇しており、マンション価格と同様に土地価格も上昇傾向にあるといえます。

沖縄の不動産買取相場については、以下の記事で詳しく解説しています。

ここまで沖縄県の売買相場について見てきましたが、次に沖縄県でマンション売買が人気のエリアについてお伝えします。

沖縄県でマンション売買が人気のエリア

沖縄県でマンション売買が人気のエリアについてお伝えします。

沖縄市

沖縄市のマンション平均単価は下表の通りです。

沖縄市は沖縄本島の中央部に位置し、市の面積の約9割が標高100m以下の平地となっています。

2020年度においては、棟数が84棟、戸数が2,372戸のマンションが存在します。

マンション化率は4.4％となっており、基本的には戸建てが多い地域です。

沖縄市の中では、知花や美里、与儀といったエリアのマンション価格が高くなっています。

那覇市

那覇市は沖縄県の県庁所在地であり、沖縄県最大の都市です。

2020年度においては、棟数が609棟、戸数が18,612戸のマンションが存在し、棟数に関しては沖縄県内の50.6％を占めています。

那覇市は本州にある大都市並みの高い人口密度を有しており、マンション化率も13.7％と高いです。

那覇市内においては、久茂地や、おもろまち、樋川といったエリアのマンション価格が高くなっています。

浦添市

浦添市は那覇市の北側に隣接した市です。

那覇市に隣接して便利なことから人口増加が著しく、人口密度も県内では那覇市に次ぐ2位となっています。

2020年度においては、棟数が146棟、戸数が5,244戸のマンションが存在しており、棟数も戸数も那覇市に次ぐ2位です。

浦添市の中では、牧港や字沢岻、前田といったエリアのマンション価格が高くなっています。

うるま市

うるま市は沖縄市の北東部に隣接する市です。

2020年度においては、棟数が16棟、戸数が272戸のマンションしかありません。

マンション化率は0.6％であり、ほとんどが戸建ての地域です。

取引としてはほとんどありませんが、2021年が築2年目の字昆布のマンションが1件だけ売買されたことから、統計上、マンション価格が高くなっています。

ここまで沖縄県でマンション売買が人気のエリアについて見てきましたが、次に沖縄県で人気のマンションについてお伝えします。

沖縄で人気のファミリー向けマンション

この章では住まいサーフィン「沖縄県の中古マンションお気に入りランキング」の情報を元に沖縄県で人気のファミリー向けマンションを紹介します。

ジ・オーシャンテラス豊崎

ル・サンク那覇西街フロンティア

リュークスタワー

プレミスト宜野湾大謝名

プレミスト牧志タワー国際通り

プレミスト豊崎シーアンドパークス

ル・サンク那覇開南

アルトゥーレ美浜

トラスト山里ヒルズ

シャールレーク首里城公園

ここまで沖縄県の人気のファミリー向けマンションについて見てきましたが、最後にスター・マイカのマンション買取サービスについてお伝えします。

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最後にスター・マイカのマンション買取サービスについてご紹介します。

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マンション買取の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。

スター・マイカの沖縄のマンション買取事例

スター・マイカのマンション買取サービスについて紹介しましたが、この章では沖縄の主要エリアの実際のマンション買取価格の事例についてお伝えします。

おもろまち

安里

旭橋

浦添前田

沖縄のマンション売却でよくある質問

沖縄のマンション売却でよくある質問についてお伝えします。

沖縄県の不動産取引件数は年間どれくらいですか？

公益財団法人西日本不動産流通機構によると、2021年に取引されたマンションの成約件数は年間で401件となっています。

ただし、当該件数はあくまでもレインズへ成約の報告がなされた件数であるため、実際にはもっと多くの取引が行われているものと推測されます。

沖縄県内ではどのエリアが不動産取引が活発ですか？

沖縄県内では那覇市に約半分のマンションが存在します。

そのため、マンション取引も必然的に那覇市が最も多いです。

SUMiTASによれば、2021年のマンション取引は那覇市が88件、沖縄市が16件、浦添市が8件となっています。

まとめ

沖縄県のマンション相場について解説してきました。

沖縄県はマンションの約半分が那覇市に存在する点が特徴です。

那覇市は本州の大都市並みの人口密度があり、マンション価格も高くなっています。

那覇市のマンション価格は沖縄県のマンション平均価格を引き上げている要因の一つです。

沖縄のマンション相場について把握できたら、最初にマンションの査定依頼から始めてみましょう。

URILABOの運営者

スター・マイカ株式会社

“作る”から“活かす”社会の実現をめざし、リノベーション中古マンションを販売する会社です。オーナーチェンジ物件の買い取りを得意とし、常時3,000戸以上保有しています。不動産のプロとして「納得のいく不動産売却」のための情報を発信しています。

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