千代田区で中古マンションの売却や買取前に知っておくべき売買相場

国会議事堂や首相官邸や皇居などの日本の中枢機能が集約された千代田区は、マンション価格も年々高くなってきています。

千代田区は政府関係機関が多く、住宅街の面積は狭いですが、高級住宅街の範囲は広く、日本でもトップクラスの価格水準が形成されています。

では、千代田区内にあるマンションを売ったら一体いくらくらいで売れるのでしょうか。

そこで今回の記事では「千代田区のマンション売却」を中心に千代田区の特徴、マンション売買相場、マンション買取事例などについて詳しくお伝えします。

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東京都千代田区について

最初に千代田区の概要についてお伝えします。

人口

千代田区は、2022年1月1日時点において人口は67,049人、世帯数は37,773世帯です。

人口を世帯数で割ると、1世帯あたり約1.77人で2人未満となっており、単身世帯が多いことがわかります。

千代田区は、面積の多くを皇居が占めており、また霞が関や永田町などの官庁街や丸の内や日比谷などのビジネス街の面積も広いです。

人が住む住宅街の面積が狭いため、東京の中心部でありながら人口はたった67,049人しかいない区となっています。

千代田区でまとまって多くの人が住んでいるエリアは、超高級住宅地である一番町から六番町までの通称「番町街」です。

千代田区は元々の住人が少なく、また住んでいたとしても超高級住宅街であることが多いことから、千代田区のマンション市場は日本の中でも極めて特殊なマーケットとなっています。

また、1年前の2021年1月1日における人口は67,216人、世帯数は37,787となっており、人口も世帯数も微減している状況です。

千代田区の人口推移

千代田区の人口推移は以下の通りです。

千代田区の町名一覧

千代田区の町名一覧は以下の通りです。

行政・区の取り組み

千代田区における主な子育て世帯向けの手当てや助成は、以下の通りです。

上記の中で、「次世代育成手当」は千代田区独自の制度です。

所得上限額超過により、児童手当の支給対象外となる中学生以下の児童を養育する人も対象となっており、高所得者層の多い千代田区ならではの制度といえます。

交通事情（駅・道路）

千代田区は、中心部にある皇居を避けるような形で鉄道網が発達しています。

東京の中心部であるため、JRの他、東京メトロや都営地下鉄の私鉄が充実している点が特徴です。

JRに関しては、東京駅を擁しているため、様々な路線が千代田区内を通過していることになります。

新幹線をはじめ、山手線や京浜東北線、東海道線、横須賀線、中央線快速、総武快速線、京葉線、中央緩行線などが千代田区内のJR路線です。

周辺の県からだけでなく、全国から東京駅に向かう形で路線が千代田区に集まってきています。

また、地下鉄も集中度が高いです。東京メトロは銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線が通っています。

都営地下鉄で通過している路線は、三田線、新宿線、大江戸線です。

逆に千代田区に通っていない地下鉄を挙げると、東京メトロ副都心線と都営地下鉄浅草線の2路線になります。

東京の地下鉄の大部分は千代田区を通っていることになり、千代田区の鉄道網が広いことが分かります。

また、道路に関しても中心部の皇居を避けるような形で発達しています。

高速道路には、首都高速都心環状線や首都高速5号池袋線、首都高速八重洲線もあり、車での移動も大変便利です。

千代田区は、国会議事堂や首相官邸、最高裁判所等の日本の首都機能が集中している区であることから、郊外だけでなく全国からも人が集まりやすい交通網が形成されています。

住みたい街ランキングの順位

不動産住宅情報サイト「スマイティ」によると、千代田区の「注目の駅ランキング」（※2022年10月24日時点）は下表の通りです。

• 出典：スマイティ「千代田区の注目の駅ランキング」

注目の駅ランキングは賃貸を対象としているため、比較的若い単身者に支持の高い街が上位に来ています。

千代田区の高級住宅街の名前が挙げられていないため、ピンと来ない方も多いと思います。

千代田区には、一番町～六番町までの番町街、九段南、九段北、紀尾井町、麹町などの数多くの高級住宅街が存在するのが特徴です。

千代田区で広めの住宅街を形成できるのは、皇居の西側の一部となっており、そのほとんどが高級住宅街となっています。

千代田区は、狭い範囲に複数の高級住宅街が集まっていることから、マンション価格も高くなりやすいです。

千代田区のマンション価格は、国内でもトップクラスの価格水準が形成されています。

ここまで千代田区の概要について見てきましたが、千代田区の中古マンション平均売買相場について見ていきましょう。

千代田区の中古マンション平均売買相場

2020年度における千代田区の中古マンション平均売買相場は、下表の通りです。

• 出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「中古マンションの区市町村別成約状況2020年度」

また、参考までに東京23区の中古マンション平均価格のランキングを示します。

千代田区の中古マンションの平均価格は「7,159万円」です。

東京23区の中では2位となりますが、全国2位と言い換えてもおかしくない高い価格水準となっています。

港区の平均価格こそ下回っていますが、あらゆる築年数を含む中古マンションの平均価格が「7,159万円」ですので、驚異的な価格帯です。

2021年の首都圏の新築マンションの平均価格が6,260万円でしたので、千代田区は中古マンションの平均価格が首都圏の新築マンションの平均価格を上回っていることになります。

以下に、首都圏の各地域と千代田区との価格の違いを示します。

千代田区のマンション平均価格は、東京都区部をはじめ、いずれのエリアよりも高くなっています。

また、千代田区の中古マンションの平均築年数は16. 91年となっており、他の地域と比較すると築年数が浅い点も特徴です。

23区内においても、価格が1位の港区は20. 56年、3位の渋谷区は24. 91年となっており、千代田区は築年数が浅い物件が多く流通していることがわかります。

よって、千代田区では築年数が浅いうちに売った方が目立ちにくく、売却しやすいといえます。

次に千代田区のマンション売買相場推移について見ていきましょう。

千代田区の中古マンション売買相場の推移

千代田区の中古マンション売買相場の推移を示すと下図の通りです。

出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズデータライブラリー」

日本の一等地である千代田区は、ここ数年、マンション価格の高騰が続いています。

2016年や2018年には若干下落傾向が見られましたが、2013年より総じて上昇傾向は続いている状況です。

価格高騰が継続している理由は、住宅ローンの低金利環境が続いていることが大きいといえます。

住宅ローンの金利が低くなると、マンション購入に有利に働くことから、住宅需要が喚起されます。

その結果、マンション購入者が増え、マンション価格が上がっていくのです。

日本では、日銀が2013年頃より超低金利政策を継続していることから、買主がマンションを購入しやすい環境が整っており、住宅価格が上がり続けています。

そのため、今後も仮に低金利政策が続けば、マンション価格はまだまだ上がっていくことが予想されます。

しかしながら、2022年に入って以降、10年固定の住宅ローンを注視すると金利は徐々に上がり始めました。

10年固定の住宅ローン金利が上がり始めたのは、10年物国債利回りの利率が上がってきたためです。

10年物国債利回りの利率は、世界各国の政策金利の影響を受けるとされています。

昨今は、日本以外の主要国ではインフレ対策から各国の中央銀行が金利を上げる政策を取り始めています。

世界各国の政策金利が上がり始めたことから、それに引きずられる形で10年物国債利回りの利率が上がり、10年固定の住宅ローンの金利も上がり始めたのです。

住宅ローンの金利上昇が続けばマンションが買いにくくなり、購入者が減って、やがてはマンション価格が下落していくことに繋がります。

なお、不動産の価格が下がるときは、地方から真っ先に下がることが多く、千代田区のような一等地は最後に下がり始めます。

そのため、今後、住宅ローンの金利が上がって地方のマンションが下がり始めたとしても、千代田区のマンションならしばらくは高く売れる可能性はあります。

ただし、千代田区だけが永久に価格が上がり続けることもないため、高く売るのであれば売却タイミングに注意することが必要です。

次に千代田区の間取り別の中古マンション価格について見ていきましょう。

千代田区の間取り別の中古マンション価格

千代田区の間取り別の中古マンション価格は以下の通りです。

出典：国土交通省「土地総合情報システム」より2021年第1四半期～2021年第4四半期までの1年間の取引実績を抽出して編纂

一般的に、マンション価格は間取りが小さいほど単価が高くなりますが、千代田区では1K〜3LDKでは間取りが小さいほど単価が安くなるという逆転現象が見られます。

千代田区の場合、1Kのような投資物件は神田エリアに多く、3LDKのようなファミリー物件が高級住宅街にある番町街に多いというのが単価の逆転している理由です。

間取り別のマンション売却については、以下の記事で詳しく解説しています。

次に千代田区の築年数別の中古マンション価格について見ていきましょう。

千代田区の築年数別の中古マンション平均価格

千代田区の築年数別の中古マンション平均価格は、以下の通りです。

出典：国土交通省「土地総合情報システム」より2021年第1四半期～2021年第4四半期までの1年間の取引実績を抽出して編纂

マンション単価は、築年数が古くなるほど低くなります。

価格も同様に築年数が古くなるほど低くなることが一般的です。

千代田区では、統計上、広い間取りの面積が多く集中している築年数帯があり、そのような築年数帯においては築年数が古いのに価格が高くなっています。

築年数別のマンション売却については、以下の記事で詳しく解説しています。

次に千代田区の土地売買価格について見ていきましょう。

千代田区の土地売買の推移

千代田区の土地売買の推移を示すと下図の通りです。

出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズデータライブラリー」

千代田区の土地価格は、総じて上昇傾向にあります。

2021年に入って以降、新型コロナウイルス等の影響もあり、若干、下落の兆候が見え始めています。

ここまで千代田区の売買相場について見てきましたが、次に千代田区の人気エリアについてお伝えします。

売買実績から見る千代田区で人気のエリア

売買実績（国土交通省「不動産取引価格情報」）から見る千代田区で人気のエリアは以下の通りです。

次に千代田区で人気のファミリー向けマンションについて見ていきましょう。

千代田区で人気のファミリー向けマンション

この章では住まいサーフィン「千代田区の中古マンションお気に入りランキング」の情報を元に千代田区で人気のファミリー向けマンションを紹介します。

パークコート千代田駿河台ヒルトップレジデンス

ウエリス千代田東神田

パークコート三番町ヒルトップレジデンス

プラウドタワー千代田富士見

パークコート千代田富士見ザタワー

シティインデックス千代田秋葉原

ジオ千代田大手町

アルファグランデ千桜タワー

プレミスト千代田神田佐久間町

プレミスト麹町

ここまで千代田区の人気のファミリー向けマンションについて見てきましたが、最後にスター・マイカのマンション買取サービスについてお伝えします。

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マンション買取の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。

スター・マイカの千代田区のマンション買取事例

スター・マイカのマンション買取サービスについて紹介しましたが、この章では千代田区内の主要エリアの実際のマンション買取価格の事例についてお伝えします。

九段下

岩本町

市ヶ谷

御茶ノ水

まとめ

千代田区のマンション売却について解説してきました。

千代田区の中古マンションの平均価格は「7,159万円」で、東京23区では2位となっています。

千代田区のマンション相場について把握できたら、最初にマンションの査定依頼から始めてみましょう。

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スター・マイカ株式会社

“作る”から“活かす”社会の実現をめざし、リノベーション中古マンションを販売する会社です。オーナーチェンジ物件の買い取りを得意とし、常時3,000戸以上保有しています。不動産のプロとして「納得のいく不動産売却」のための情報を発信しています。

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