杉並区で中古マンションの売却や買取をする前に見るべき売買相場や価格推移

JR中央線の駅を4駅も有する杉並区は、住宅街として不動の人気を誇ります。

並走する京王井の頭線沿線にも高級住宅街が連なっており、区全体がマンション需要の高い地域です。

では、杉並区でマンションを売却すると、売買相場はいくらなのでしょうか。

そこで今回の記事では「杉並区のマンション売却」を中心に杉並区の特徴、マンション売買相場、マンション買取事例などについて詳しくお伝えします。

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東京都杉並区について

最初に杉並区の概要についてお伝えします。

人口

杉並区の人口は、2022年1月1日において569,703人、世帯数は323,702世帯となります。

一方で、昨年の2021年1月1日時点では573,504人、おととしの2020年1月1日時点では574,118人で、人口に関しては、2020年より微減傾向にあります。

東京都全体では、2021年から2022年にかけて人口減少が生じました。

杉並区は、2020年から人口減少が生じているため、東京都の中でも人口減少が早い段階から始まっている状況です。

杉並区は、転入者が転出者を上回る転入超過による社会増を背景に人口が増加してきた一方で、高齢者の死亡による自然減も増え続けています。

杉並区では自然減が社会増を上回り始めたことから、人口が減少し始めたものと推測されます。

杉並区の人口動向を見ると、20～29歳の若い世代の転入超過が多いのが特徴です。

そのため、杉並区は若い人たちが外部から移り住んでくることで人口が支えられています。

それに対して、30〜39歳の世代では逆に転出超過が多くなります。

20代のときに杉並区へ移り住み、30代になると杉並区から出ていく人たちが一定数いるということです。

杉並区で賃貸物件を借りていた若者が、結婚を機に物件価格の安い区外で家を購入するパターンが多いと考えられます。

杉並区の人口推移

杉並区の人口推移は以下の通りです。

杉並区の町名一覧

杉並区の町名一覧は以下の通りです。

行政・区の取り組み

杉並区の待機児童数は、2022年4月1日時点で0人です。

杉並区は、2018年から待機児童数0人を達成しており、5年連続で0人を実現しています。

東京23区では、2021年あたりから待機児童数がようやく0人になった区が多いため、早くから0人を達成している杉並区は優秀な部類に属する区です。

杉並区では、児童手当や出産費用の助成、特定不妊治療費助成等の各種助成制度も充実しています。

交通事情（駅・道路）

杉並区は東京23区の西部にあり、東は主に中野区、西は武蔵野市と三鷹市に隣接しています。

鉄道に関しては、JR中央線が区を東西に横断しています。

JR中央線としては、「高円寺駅」「阿佐ケ谷駅」「荻窪駅」「西荻窪駅」の4つがあり、いずれも人気の住宅街です。

JR中央線は、電車の速度が速く、東京駅や新宿駅にもすぐに行けることから、都心部で働くサラリーマンが多く利用しています。

JR中央線は、都内の主要路線といっても過言ではなく、JR中央線の駅を4駅も持つ杉並区は住宅地として高い人気があります。

JR中央線の荻窪駅は、東京メトロ丸ノ内線も乗り入れており便利です。また、区の南部には京王井の頭線も並走しています。

京王井の頭線では、「永福町駅」「西永福駅」「浜田山駅」「高井戸駅」「富士見ヶ丘駅」「久我山駅」が杉並区の駅です。

京王井の頭線沿線も、高級住宅地が多いのが特徴となっています。

さらに、区の北部には、西武鉄道新宿線がJR中央線に並走する形で走っています。

杉並区は、主にJR中央線と京王井の頭線、西武鉄道新宿線が東西方向に走っており、それぞれが並走しているのが特徴です。

そのため、鉄道を使って東西に移動するのは便利ですが、南北の移動はしにくくなっています。

3つの沿線で街が分断されている形となっており、それぞれ街の雰囲気も若干異なります。

南北の移動は、車を使って環七通りや環八通りを利用するケースが多いです。

高速道路に関しては、区の南側の世田谷区との境界に近いところに首都高速道路が走っています。

住みたい街ランキングの順位

不動産住宅情報サイト「スマイティ」によると、杉並区の「注目の駅ランキング」（2022年9月時点）は下表の通りです。

• 出典：スマイティ「杉並区の注目の駅ランキング」

杉並区の人気の街ランキングを見ると、やはりJR中央線沿線の街が上位を占めます。上表の1位から4位は全てJR中央線の駅です。

特に荻窪駅は、都営地下鉄丸ノ内線も利用できるため、杉並区の中でも交通利便性の高い駅になります。

5位になってようやく永福町が入ってきますが、京王井の頭線では久我山や浜田山といった高級住宅街も存在します。

京王井の頭線沿線も根強い人気を誇る住宅街ですので、マンションを売りに出したら高く売却しやすいエリアです。

ここまで杉並区の概要について見てきましたが、杉並区の中古マンション平均売買相場について見ていきましょう。

杉並区の中古マンション平均売買相場

2020年度における杉並区の中古マンション平均売買相場は、下表の通りです。

• 出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「中古マンションの区市町村別成約状況2020年度」

また、参考までに東京23区の中古マンション平均価格のランキングを示します。

杉並区の中古マンションの平均価格は「4,362万円」となっています。

東京23区の中では12位となっており、台東区よりは高く、豊島区よりは安いです。

杉並区のマンション価格は、東京都の平均価格よりも安くなっています。

首都圏の各地域と杉並区との価格の違いを示すと下表の通りです。

東京都のマンション平均価格は「4,879万円」、東京都区部(23区)のマンション平均価格は「5,325万円」ですので、杉並区のマンションは東京都全体や23区の中では平均以下となります。

杉並区のマンションの価格が平均以下となっている理由の一つに、築年数が古いことが挙げられます。

市場に売りに出ているマンションの平均築年数は、東京都全体では「21. 32年」、東京都区部(23区)では「20. 80年」です。それに対して、杉並区は「23. 12年」となります。

東京都全体では、特に中央区や江東区の湾岸エリアに次々と新しいタワーマンションが建っています。

杉並区は埋め立て地が作れないので、新規で大きな土地を創出しにくく、新築マンションを供給しにくいです。

そのため、築年数が古くなりがちであり、古いマンションが多いことが平均価格を下げる要因にもなっています。

次に杉並区のマンション売買相場推移について見ていきましょう。

杉並区の中古マンション売買相場の推移

杉並区の中古マンション売買相場の推移を示すと下図の通りです。

出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズデータライブラリー」

杉並区の中古マンションの価格は、上昇し続けています。

2012年から上昇の兆しが見えており、一貫して値上がりしている状況です。

首都圏全体では2013年頃からマンション価格が上がり始めましたが、杉並区は一足先に上昇し始めました。

不動産の価格は、価格が上がるときは良い立地から真っ先に上がり、価格が下がるときは良い立地が最後に下がるという性質があります。

杉並区は真っ先に価格が上がったエリアであるため、良い立地であるということです。

今後、住宅ローンの金利が上昇して住宅価格が下がり始めても、杉並区は他の地域に遅れて最後の方に下がり始めると予想されます。

周辺の地域の不動産価格が下がり始めたら、杉並区も遅れて下がり始めるかもしれませんので、売りどきを逃さずにマンションを売却することが重要です。

次に杉並区の間取り別の中古マンション価格について見ていきましょう。

杉並区の間取り別の中古マンション価格

杉並区の間取り別の中古マンション価格は以下の通りです。

出典：国土交通省「土地総合情報システム」より2021年第1四半期～2021年第4四半期までの1年間の取引実績を抽出して編纂

杉並区では、1Kと2LDKの単価が高いのが特徴です。

「1K・1LDK」と「2LDK・3LDK」のセットは、ほぼ同様の値動きをしています。

一般的に、マンションの単価は面積が広いほど安くなる傾向がありますが、杉並区ではその法則は成り立っていないことになります。

「2LDKや3LDK」が「1Kや1LDK」と同水準並みに高いのは、それだけ「2LDKや3LDK」の需要が高いということです。

「1Kや1LDK」は収益物件として主に投資家に取引されている物件になります。一方で、「2LDKや3LDK」が実際に住む人を中心に取引されている物件です。

杉並区は人気の住宅街であることから実際に住む人の需要も高く、「2LDKや3LDK」が高い単価で取引されていることになります。

間取り別のマンション売却については、以下の記事で詳しく解説しています。

次に杉並区の築年数別の中古マンション価格について見ていきましょう。

杉並区の築年数別の中古マンション平均価格

杉並区の築年数別の中古マンション平均価格は、以下の通りです。

出典：国土交通省「土地総合情報システム」より2021年第1四半期～2021年第4四半期までの1年間の取引実績を抽出して編纂

中古マンションの単価は、築年数が経過するほど低くなることが一般的です。

杉並区でも、築年数が古いほど単価が下がる傾向が見られます。

杉並区のマンションでは、「築1〜9年」の単価「107.51万円／㎡」に対し、「築50年〜」の単価「55.53万円／㎡」となっており、約48％下落している状況です。

土地価格の安い地方では、築50年を超えると7割以上も下落する物件も多いため、杉並区の下落率は少ない方であるといえます。

築年数別のマンション売却については、以下の記事で詳しく解説しています。

次に杉並区の土地売買価格について見ていきましょう。

杉並区の土地売買の推移

杉並区の土地売買の推移を示すと下図の通りです。

出典：公益財団法人東日本不動産流通機構「レインズデータライブラリー」

杉並区の土地は、ここ数年、安定して上昇傾向にあります。

杉並区は23区の中でも土地価格が比較的安いため、戸建て住宅を購入する人も多いです。

需要が安定して推移しており、杉並区はマンションも土地も高く売却しやすいといえます。

ここまで杉並区の売買相場について見てきましたが、次に杉並区の人気エリアについてお伝えします。

売買実績から見る杉並区で人気のエリア

売買実績（国土交通省「不動産取引価格情報」）から見る杉並区で人気のエリアは以下の通りです。

次に杉並区で人気のファミリー向けマンションについて見ていきましょう。

杉並区で人気のファミリー向けマンション

この章では住まいサーフィン「杉並区の中古マンションお気に入りランキング」の情報を元に杉並区で人気のファミリー向けマンションを紹介します。

パークシティ浜田山

グランドメゾン杉並シーズン

プラウドシティ阿佐ヶ谷

ブランズ南荻窪

プラウド杉並高井戸サウス

シティテラス杉並方南町

パークホームズ杉並和泉ザレジデンス

inthePark荻窪(イン・ザ・パーク荻窪荻窪)

シティハウス浜田山ガーデン

プラウド南荻窪

ここまで杉並区の人気のファミリー向けマンションについて見てきましたが、最後にスター・マイカのマンション買取サービスについてお伝えします。

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マンション買取の詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。

スター・マイカの杉並区のマンション買取事例

スター・マイカのマンション買取サービスについて紹介しましたが、この章では杉並区内の主要エリアの実際のマンション買取価格の事例についてお伝えします。

下高井戸

方南町

永福町

荻窪

西荻窪

高井戸

高円寺

まとめ

杉並区のマンション売却について解説してきました。

杉並区の中古マンションの平均価格は「4,362万円」で、東京23区では12位となっています。

杉並区のマンション相場について把握できたら、最初にマンションの査定依頼から始めてみましょう。

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スター・マイカ株式会社

“作る”から“活かす”社会の実現をめざし、リノベーション中古マンションを販売する会社です。オーナーチェンジ物件の買い取りを得意とし、常時3,000戸以上保有しています。不動産のプロとして「納得のいく不動産売却」のための情報を発信しています。

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